2012年3月11日日曜日

AZにARM版Ubuntu12.04DailyBuild(20120309)を入れてみた


AZ上のOneiricで(依存関係を解決してやれば)Netwalker用のFreeRDP1.0のバイナリが動く。

超快適

Preciseならarmhfだし、もっと快適になるんじゃね?

という短絡思考で我慢できずに、AZにPreciseのDailyBuildを投入。
(もちろんOneiric環境のバックアップは取った上で)
先日試したベータ版では事あるごとに内部エラーを連発していたので、使い物になるまではもっと大変かなぁ…と思っていたら、ベータ版の時より格段に安定しててビックリ。
現状をまとめてみると…

【Oneiricからの(現時点での)進化】
・何もしなくてもスピーカーから音が出る。
・何もしなくてもzramが有効になっている。
・Remminaが標準のリモートデスクトップクライアントになった。
・FreeRDPのライブラリが1.0系になった。

【現状の問題点】
・アーキテクチャがarmhfになったため、TegraのドライバーはOneiric(armel)のものが使えない。
・Unity(Gnome)+Metacityの組み合わせではオーバーレイスクロールバーが掴めない。
 (LXDEでは大丈夫)
・Remminaを最大表示時、画面上部のツールバーが表示されない。

【以前から引き続き存在する問題点】
・Remmina(FreeRDP)使用時は英語キーボード配列で扱われる。

…というところ。個人的にはそれほど重大な問題点もないから、このまま正式リリースまで使い続けてみるかなぁ。
今回やったことは、使わないソフトの削除と、使わないサービスの停止の他は以下の通り。
1.5GHzオーバークロックカーネルは…バックアップ取ってから試してみようかと。


■Ubuntuインストール
インストール自体は公式ページの通り。

■キーボードマッピング問題の解決
# sudo nano .Xmodmap
以下の記述を追加。

keycode 234 = Escape
keycode 81 = backslash bar
keycode 84 = backslash underscore

■少しだけ起動高速化(DualCore以上:AZはTegra2なので有効)
$ sudo apt-get install preload

■日本語名のディレクトリを英語に変更
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

■その他文字化け封じのおまじないコマンド(個人的なexperimental)
まだgeditが日本語文字コードを誤認することがあるため、以下はPreciseでも有効。
まぁ、LXDEの標準エディタはLeafpadだから、必要ないかもしれないけど…。

$ gsettings set org.gnome.gedit.preferences.encodings auto-detected "['UTF-8','CURRENT','SHIFT_JIS','EUC-JP','ISO-2022-JP','UTF-16']"
$ gsettings set org.gnome.gedit.preferences.encodings shown-in-menu "['UTF-8','SHIFT_JIS','EUC-JP','ISO-2022-JP','UTF-16']"
$ sudo dpkg-reconfigure locales
$ sudo gedit .dmrc

[Desktop]セクションに以下を追記。

Language=ja_JP.UTF-8
Layout=jp

■LXDE導入(WindowManagerもMetacity→OpenBoxとなる)
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install lxde

■Ubuntuソフトウェア・センター
clamtk : ウィルススキャナ
ClipIt : クリップボード履歴
Synaptic : パッケージマネージャ。転ばぬ先の杖?

■Synapticパッケージ・マネージャ
コマンドラインから「sudo apt-get install [Package-name]」で入れればSynapticで入れる必要も無いが…。

chkrootkit : rootkit侵入防止
sysv-rc-conf : サービス管理エディタ


LXDEが思いのほか快適だったから、Precise正式リリース後はEeePC901XにLubuntu入れてみるかなぁ…。

2012年3月4日日曜日

ARM版Ubuntuインストールメモ


Dynabook AZが安くなってたので、ARM版Ubuntuの勉強とか、色んな理由を考えて購入。
話題のロシアンカスタムROMのv4bを入れたりした後にUbuntu化したので、その時のメモを公開。
今後はazsetupの中身を勉強がてら展開して、Preciseリリース後に役立てるとしよう…。


【ARM版(DynabookAZ用)Ubuntuインストールメモ】
■Ubuntuインストール
インストール自体は公式ページの通りに、特に問題なくアッサリと。

■zramswapの設定
いわゆる、昔懐かし「RAMダブラー」。少メモリ機種のパフォーマンス改善に。
ARM版Preciseからは標準でインストール済み。
$ sudo wget -O /etc/init/zramswap.conf 'https://wiki.ubuntu.com/ARM/TEGRA/AC100?action=AttachFile&do=get&target=zramswap.conf'


■少しだけ起動高速化(DualCore以上:AZはTegra2なので有効)
$ sudo apt-get install preload

■日本語名のディレクトリを英語に変更
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

■その他文字化け封じのおまじないコマンド(個人的なexperimental)
$ gsettings set org.gnome.gedit.preferences.encodings auto-detected "['UTF-8','CURRENT','SHIFT_JIS','EUC-JP','ISO-2022-JP','UTF-16']"
$ gsettings set org.gnome.gedit.preferences.encodings shown-in-menu "['UTF-8','SHIFT_JIS','EUC-JP','ISO-2022-JP','UTF-16']"
$ sudo dpkg-reconfigure locales
$ sudo gedit .dmrc

[Desktop]セクションに以下を追記。
Language=ja_JP.UTF-8
Layout=jp

■Webから入手
UbuntuTweak
Google Chrome→ソフトウェアセンターのChromiumでも可。
☓:Dropbox→ARM版は存在しない!WebI/Fで操作するか、UbuntuOneで我慢。
エプソン用プリンタドライバは必要であればここから。

■FirefoxExtention
Synapticから入れるとUpdateに対応できないためFirefoxから個別に導入した方が良い。
※Ubuntu Firefox Modificationsは誤動作の元になるため無効化しておくこと。

■Ubuntuソフトウェア・センター
clamtk : ウィルススキャナ
ClipIt : クリップボード履歴
Comix : 漫画ビューア
GParted : Gnome用ディスクパーティションエディタ
Remmina : リモートデスクトップクライアント(Preciseからは標準アプリになった)
→FreeRDP1.xのライブラリをクロスコンパイルすれば早くなるかも?(1.x系はRDP8に対応したため)
Synaptic : パッケージマネージャ。以前は標準で入っていたが、Oneiric辺りから非標準になっている。
pyRenamer : 複数ファイルのリネーマ

■Synapticパッケージ・マネージャ
chkrootkit : rootkit侵入防止
sysv-rc-conf : サービス管理エディタ

■xfce4導入
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install xfce4*

■azsetup(以下、2chAZスレPart6の659氏の記述要約)
ubuntu 11.10を一通りインストールし終わったところでこのパッケージを導入すると効果的です。
AZ上のUbuntu11.10の動作環境を整備し改善します。
行うことは以下
・日本語環境を整備します
・動画コーデックを入れて動画ファイルを再生可能にします
・flashプラグインをインストールしyoutubeなどでフラッシュを見ることができるようにします
・nvidia-tegraグラフィックドライバーを入れて描画を高速化します
・スピーカーから音が出るようにします(注意)
(注意)
カーネルを置き換えるので立ち上がらなくなったときのために
重要なユーザーデータがあるときはバックアップを取ってから行なってください。
カーネルはこれを使ってます→https://lists.launchpad.net/ac100/msg00316.html
リンクが切れてるので実際はhttp://startx.ro/~janiのlinux-image-2.6.38-1001-ac100_2.6.38-1001.1_sound__armel.deb

$ sudo -s
# rm /var/lib/apt/lists/*
# echo "deb http://dl.dropbox.com/u/34541889/dynabookaz/ ./" > /etc/apt/sources.list.d/659.list
# apt-get update
# apt-get install azsetup

再起動後(コマンドラインより)alsamixerで
Lineのmute解除(おそらく解除されている)
SpeakerOut MuxをSpeaker Mix
SpeakerOut N Muxをmute
にセットするとスピーカーから音が出るようになります。

さらにこの後やっておくと便利な事
演奏・音量関係(f1,f2,f3,f4,f10,f11,f12)のファンクションキーをキーボードショートカットで定義
firefoxとthunderbirdのアドオンのグローバルメニューエクステンションを無効化

■キーボードマッピング問題
# gedit .Xmodmap
以下を追記。
keycode 234 = Escape

■不要サービスを停止
以下のURLを参考に。
http://misyakudouji.blog55.fc2.com/blog-entry-126.html
http://www.obenri.com/_minset_cent3/daemon_cent3.html

ファンクションキーのF9に対応するキーが無いのはアレだけど、日本語入力時はF7~F9の代わりにCTRL+I,O,Pを使ってる人なので無問題。
WindowsCE時代にJornadaで慣れておいて良かった…。

現状問題なく使えてるし、利用用途のメインがWifi経由のRDPクライアントとはいえ、実使用で5時間以上電池が持つので、現状のEeePC901Xよりも利用頻度は高くなりそう。
キーボード付きで、使い慣れてるOSが使えて、薄くて軽くて完全ワイヤレスなのはいいなぁ…。